English

7月21日(土)
早稲田大学川口芸術学校 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012 ムービー・セレクション
学生たちの力作を彼らの学び舎で鑑賞

 映画祭も終盤に近付いた21日(土)は、映画祭会場となっているSKIPシティ内にある早稲田大学川口芸術学校(彩の国ビジュアルプラザ6階)が在校生の作品上映を行なった。2003年に開校した同校は、これまでも在学生の作品上映などで映画祭に参加しているが、実際に使用されている教室での上映は数年ぶり2度目。映像業界を担う学生たちの気分を実感できる場所として、「ぜひ校舎の中を見てみたかった」とする来場者もあった。
 


教室での上映は普段の映画祭とまた違った雰囲気を観客に与えていた

2013年度の卒業生を持って廃校。貴重な学び舎の消失を惜しむ声も

 

 上映作品を手がけた生徒たちはすべて20代。瑞々しい感性で描かれた10分以内の短編から60分近い中編まで9本がラインアップされ、ジャンルもドキュメンタリーやドラマ、アニメーションなどバラエティ豊かにそろった。今回上映された9作品は以下の通り。


「さようなら、ぼくの先生」(錫木公孝)
「生野のアリラン」(小林努・林在雄)
「いと恋し」(倉橋一平)
「Never Felt Further」(奥墨亮介)
「Fragment」(鈴木紀之)
「掘る女」(高橋良多)
「キムチのスープ」(中智範)
「星屑ワンダーランド」(山本直毅)
「Come Wander With Me」(福崎星良)

 なお、上記作品のうち「Come Wander With Me」は、去る19日(木)に東京・渋谷のアップリンク・ファクトリーにおいて完成記念トーク付き上映会として一般公開された。監督の福崎星良さんは23歳の女性監督として、今後の活躍が大いに期待されている存在だ。


 同校では、『カントリーガール』の小林達夫監督(1期生)や『東京プレイボーイクラブ』の奥田庸介監督(3期生)らを始め、多数の映画・映像関係者を排出している。しかしながら残念なことに、2013年度の卒業生を持って廃校が決定(現在は入学受付を停止)。来場者からは、貴重な学び舎が失われることを惜しむ声も聞かれた。

映画祭2012ガイドPDFダウンロード

 

◊ page top ◊

◊ page top ◊