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【デイリーニュース】Vol.25 企画展「5つのコーナーで視る 最新映像コンテンツのカタチ」

意外とむずかし……くない!? 楽しくて新しい技術を体験

「VRドキュメンタリーのカタチ」のコンテンツ「深海VR – 海底に降り立つ(特別版)」(c)JAMSTEC/撮影協力︓国立科学博物館

 

VRやXR、AI、ARなどを体験できる、5つのコーナーで展開された「デジタルネイティブが視る映像のカタチ」の展示。デジタルネイティブな人々だけでなく、幅広い層にコンテンツを楽しんでもらえる企画となった。

 

 

展示1 VRドキュメンタリーのカタチ

 

「VRドキュメンタリーのカタチ」は、ヘッドセットを装着し、360度の映像空間に没入するVRコンテンツを体験するコーナー。旧渋沢邸「中の家(なかんち)」と「深海VR – 海底に降り立つ(特別版)」の2つのVR映像が用意された。

 

旧渋沢邸「中の家(なかんち)」では、一万円札の肖像でも知られる埼玉県深谷市出身の実業家、渋沢栄一の生家をバーチャルに訪問。実際に居間や台所など各部屋を歩きまわっているような臨場感を味わうことができた。

旧渋沢邸「中の家(なかんち)」

 

「深海VR – 海底に降り立つ(特別版)」では、潜水調査船「しんかい6500」に乗って1000メートルを超える深海に潜り、熱水噴出孔や深海生物にあふれた海底など、未知の世界を探索する。本当に深海に潜ったかのような、スリルに満ちた体験を楽しむことができた。

 

 

展示2 XR映画のカタチ

 

『Oto’s Planet』、『Van Gogh’s Palette -Short Version-』、『Beat』が体験できる(写真はイメージです) Ⓒ SKILL LAB Ⓒ WOWOW×CinemaLeap

 

「XR映画のカタチ」は、日本初のXR(クロスリアリティ)映画祭「Beyond the Frame Festival」に出品された『Oto’s Planet』、『Van Gogh’s Palette -Short Version-』、『Beat』の3作品を体験できるコーナー。XRとは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などの現実と仮想を融合させる技術の総称で、スクリーンを越えた没入感のある映像表現を味わうことができる。

 

 

展示3 AI映像のカタチ

 

「AI映像のカタチ」は、ChatGPT、Stable Diffusion、StreamDiffusionなど生成AIを活用して、オリジナルのインタラクティブコンテンツを作ることができるコーナー。

 

「シネマト倶楽部」、「AI転生ビジネスカードバトル!よろしくデスマッチ!」とそれぞれAIが生成したポストカードやカード

 

「AI転生ビジネスカードバトル!よろしくデスマッチ!」は、名刺に名前と職業またはやりたいことを記入してマシンに読み込ませ、顔写真を撮影。するとAIがオリジナル・キャラクターを生成し、トレーディングカードにしてくれる! できあがったカードには「炎」や「水」などキャラクター属性や特徴も記載され、カードバトルもできる仕様。自分の分身みたいなキャラの、世界で1枚しかないカードに大興奮!

 

「シネマト倶楽部」は、映画のジャンルや年代を選び、カメラの前に自分の好きな色紙や積み木、人形などを並べると、そのデータをもとにAIが映画の世界観を作り出すもの。映画のビジュアルだけでなく、オリジナルのタイトルやストーリー、映画祭受賞歴までが生み出される。今回は、映画ポスターを作り出す仕様で、それらを美しくレイアウトしたポスターを、ポストカードサイズで生成。自分の選んだどの要素からこれらが生み出されたのか、想像してみるのも楽しい。

 

 

展示4 8K映像機器のカタチ

 

VENICE 2でグリーンバック合成を体験

 

「8K映像機器のカタチ」は、映画やドラマの撮影にも使われているソニーのフラッグシップシネマカメラ「VENICE 2」を紹介するコーナー。「VENICE 」を使用して撮影した映画には『キングダム2 遥かなる大地へ』など、「VENICE 2」を使用して撮影したドラマには『エルピス -希望、あるいは災い-』などがある。このコーナーでは、そんなVENICE 2を使用し、グリーンバック背景で撮影した映像を合成したデモンストレーション体験もできた。

 

 

展示5 キッズも体験!最新映像のカタチ

 

体験型映像コンテンツ『バーチャルパペット』で出現した『てのひらきゅぽらん』や『てのひらデジたるくん』

 

「キッズも体験!最新映像のカタチ」では、NHK財団制作のAR(拡張現実)技術を活用した、ファミリー向けの体験型映像コンテンツ『バーチャルパペット』を紹介。カードをカメラにかざすことで、モニター内の空間に、『てのひらきゅぽらん』や『てのひらデジたるくん』などキャラクターが出現する。

 

取材・構成・撮影:関口裕子


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