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雨の方舟/The Rain’s Ark ◊ ワールド・プレミア◊

<2020年 / 日本 / 70分>

「私」という存在は、何処で生まれ何処へ還ってゆくのだろう?
「実存」の神秘を問う深遠なドラマ。

降りしきる雨の中、森で彷徨った塔子は、4人の男女が暮らす家で目を覚ます。しかし、彼らは何かが不自然だった。野外にあるドラム缶風呂の炊き方や、渓流での洗濯などを学ぶ中で、どこかから食物を調達し、自給自足の生活をしている彼らとの暮らしにも馴染んでいく塔子だったが、そんな時、不思議なことが起こり始める。

雨の方舟/The Rain’s Ark

©2020 京都造形芸術大学映画学科卒業制作瀬浪組

監督:瀬浪歌央
出演:大塚菜々穂、松㟢翔平、川島千京、上原優人、池田きくの、中田茉奈実

 

< 解説 >

どこか異世界のような空気を漂わせる、人里離れた村。そこに暮らす人々は、やはりどこか異次元の人々のようである。その違和感は少しずつ解き明かされていくのだが、あくまで静かな佇まいを纏い、最後まで映画のリズムを失わず逞しい。非常に成熟した本作は、2019年度の京都造形芸術大学(現京都芸術大学)映画学科の卒業制作。短編『パンにジャムをぬること』(19)がすでに海外映画祭で上映された経験を持つ、瀬浪歌央監督の初長編作品となる。難しい役どころである塔子を繊細に演じた大塚菜々穂はプロデューサーも兼任しており、大学在学中には本作で脚本を務める松本笑佳ら6人で組まれたユニット「tea mountains」に在籍。このユニットで制作した『リビングファミリー』(18)は、MOOSIC LAB 2018で上映された。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。

雨の方舟/The Rain’s Ark
雨の方舟/The Rain’s Ark

監督:瀬浪歌央

監督:瀬浪歌央

1997年生まれ、愛知県出身。鈴木卓爾監督『嵐電』(19)に助監督として参加。初監督作品短編『パンにジャムをぬること』(19)はGYEONGGI FILM SCHOOL FESTIVAL 2019 Asian Student Films、東京ろう国際映画祭公募部門に選出された。本作が初長編監督となる。

メッセージ

私たちは滅びゆく文化です。しかし、その自覚を持つことは難しい。ただ、ほんの一瞬でも、それを感じようと思ってもらえたら…と。「映画離れ」という言葉を耳にします。しかし、自粛期間中、生きる為に映画に手を伸ばす人を、たくさん見ました。映画には、まだまだ力があり、その本領を発揮する場は、映画館であると信じています。いつか、この作品を観てくださった方々と、感想・空気を共有できる日が来ることを、心から願っています。


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