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【デイリーニュース】vol.24 関連企画「カメラクレヨン~子どもたちは映像クリエイター!~」舞台挨拶

ハイレベルな作品群にトップクリエイターが太鼓判「僕よりすごい作品を作れる」

(左から)司会の小林千鶴、川村真司、竹内泰人、鶴田法男監督

 

カメラクレヨン~子どもたちは映像クリエイター!~」は、埼玉県内の小学生が制作した選りすぐりの作品を上映する無料イベント。今回は、5年生の生徒が学校の授業で初めて制作した映像学習の傑作選4本と、5、6年生がSKIPシティで映画を制作した「川口子ども映画クラブ」によるホラー短編12本の上映という2部構成だ。

 

ニュース、公共CM、アニメーションを制作する映像学習は、埼玉県が全国で唯一実施しているユニークなプログラム。今年で20周年を迎えた。上映作に、ミュージックビデオやNHK連続テレビ小説「スカーレット」のオープニングタイトルバッグなどを手掛けたクリエイティブディレクターの川村真司さんと、NHKテレビ小説「カムカムエヴリバディ」のオープニングタイトルを手掛けたコマドリストの竹内泰人さんが講評した。

 

上映されたのは、『点字ブロックの上に自転車は置かない』(36秒、川越市立高階南小学校)、『火災報知器ありがとう』(36秒、川口市立柳崎小学校)、『部屋をきれいに!』(40秒、川口市立戸塚南小学校)、『本の中には危険がいっぱい!!!』(49秒、川口市立飯塚小学校)の4本。短い時間に明確なメッセージが込められ、かつ工夫が感じられる作品群に2人も感心しきりだった。

 

『点字ブロックの上に自転車は置かない』高階南小学校(左上)、『火災報知器ありがとう』柳崎小学校(右上)、『部屋をきれいに!』戸塚南小学校(左下)、『本の中には危険がいっぱい!!!』飯塚小学校(右下)

 

今年8月から「川口子ども映画クラブ」の特別講師を務める、Jホラーの父、鶴田法男監督もゲストとして登壇。「みなさんレベルが高いです。ちょっとびっくりしました。後半は川口子ども映画クラブの作品を拝見しますが、ちょっと怖いと思いました。ホラーだから怖いのではなく、こんなレベルの作品を見せられると、僕の仕事がなくなってしまうんじゃないか、という怖さです。(特別授業では)映画を作る楽しさをお伝えしたいと思っています」と話した。

 

川口子ども映画クラブ 特別講師の鶴田法男監督

 

川口子ども映画クラブでは、昨年の夏休みに5日間かけて初めての映画作りにチャレンジ。5年生、6年生がそれぞれ6名でチームを作り、12人の参加者全員がそれぞれ企画と演出し、演出を行っていない時は、別の作品に出演するなど協力した。

 

ホラー短編12本を制作した川口子ども映画クラブ

 

川村さんは総評として「すごいなと思って見ていました。僕は小学校のときにこんなにちゃんと作れなかっただろう、将来楽しみだと思いました。僕は小中学校をずっとアメリカで過ごしてきたので、生きていくだけで精一杯。大学で『ピタゴラスイッチ』(NHK教育)で有名な佐藤雅彦さんの研究室に入って、映像が好きになった。だから、小学生で映像を作ったみなさんなら、僕よりすごい作品が作れる」とエール。

 

竹内さんも「僕は小学生の時はマジシャンになりたかった。トランプのマジックを練習していたら、学校の先生から『遊んでいるな』と怒られた。中学生ぐらいからゲームデザイナーになりたかったが、大学に入ってから、成り行きでこの仕事を始めた。みなさんは映像の道に進んでもいいし、全然違う道に進んでもいい。映像で学んだことがきっと役立つから」と励ました。

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