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【デイリーニュース】 vol.05 『ニュー・クラスメイト』 アジャイ・G・ライ プロデューサー Q&A

「インドの子どもと女性たちの現実を、描くことができました」

ニュー・クラスメイト』のアジャイ・G・ライ プロデューサー

 

勉強嫌いの娘アプーに手を焼くシングルマザーのチャンダは、アプーにやる気を出させるために一計を案じる。それは、娘と同じ学校へ通って、共に勉強をすることだった。母が自分のクラスに“ニュー・クラスメイト”として現れたので、アプーはびっくり! かくして母娘は勉強で勝負をするのだった……。

 

ロンドン映画祭やローマ国際映画祭でも好評を博したインド映画界の新鋭アシュヴィニー・アイヤル・ティワーリー監督の『ニュー・クラスメイト』。17日(日)、映像ホールでの上映後に行われたQ&Aでは、プロデューサーのアジャイ・G・ライが登壇し、観客からの質問に答えた。

 

「インド映画ではありますが、本作には踊りもダンスも出てきません。近年はこういったタイプの作品も受け入れられつつあり、本国では、主人公たちと同じく母親と娘といった親子の組み合わせや、三十代以降の女性といった観客が多かったですね」

 

劇中で、アプーは将来の夢について「メイドの子はメイドになるしかない」という言葉を母親に投げかけ、チャンダを呆然とさせる。これは今なお現実生活に影響を及ぼしているカースト制度の反映なのだろうか? という質問に、ライは答える。

 

「親の職業を子どもが継ぐという考え方も、そうした環境も、カースト制度と深く関係があります。ですが、努力の末に自分の夢を叶えた人の例もあり、映画に登場する、インドの交通手段“リキシャ”の車夫の息子に生まれて地方長官になった人物は実際にいます。カースト制度をはじめとするこの国の厳しい現実と、それでも子どもたちには夢を抱いて、自分の運命を自分で切り拓いていってほしい……そうした願いを託して、私たちはこの映画を作りました」

 

インドの義務教育は、アプーの学年である10年生までだという。それ以降は経済状況や学力に応じて進学するか、社会に出るかとなり、まさにアプーはその端境期に立っている。

 

父親が不在であること、母親が仕事を掛け持ちして働いている設定についての質問に、「それもまたインドでは多いのです」と語る。「父親のいない家、母親が稼ぎ手となって朝から晩まで働いている家族は本当に多く、また、貧しい家に生まれた子どもはどうしても小さい頃から働かざるを得ません。映画には、クラス一の秀才で、夜遅くまで車の修理工としても働いている男の子が出てきますが、現実にああいう子どもがたくさんいるのです」

 

終盤、母と娘は、タージマハルを背景に、夢について、仕事について、生きることについて語りあう。タージマハルは、ムガル帝国の五代皇帝シャー・ジャハーンが巨費を投じて造らせた霊廟であり、観光名所として世界的に有名だ。貧しくも懸命に生きている母娘と、豪華さの象徴ともいえるタージマハルを同じ画の中に入れることで、観客は何かを感じとるのではないだろうか。

 

「インドの子どもたち、女性たちの現実を描いたこの作品が、日本の皆さまにも愛され、受け入れていただけたら嬉しいです」

 

従来のボリウッド・ムービーのイメージを覆す、静謐でドラマ性の高いインド映画が増えつつある現在、この作品も多くの人の心を打ち、インド映画の印象を刷新していくだろう。

 

ニュー・クラスメイト』は、次回、7月20日(水)11時から多目的ホールで上映される。


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