SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016

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【デイリーニュース】 vol.23 クロージング・セレモニー(表彰式)開催

長編コンペティション部門最優秀作品賞は『朝日が昇るまで』

 

7月16日(土)から9日間にわたって開催されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016。今年のコンペティション部門には88の国と地域から715作品の応募があり、その中から選び抜かれた長編12作品、短編12作品、アニメーション12作品が上映された。最終日の24日(日)には、クロージング・セレモニーと表彰式が行われ、SKIPシティ国際映画祭実行委員会会長の上田清司埼玉県知事、八木信忠総合プロデューサー、土川勉映画祭ディレクター、SKIPシティ国際映画祭実行委員会副会長の奥ノ木信夫川口市長らのあいさつに続き、各賞の受賞作・受賞者が発表された。

 

■長編コンペティション部門

 

最優秀作品賞

朝日が昇るまで』 アレハンドロ・グスマン・アルバレス監督

「まさか、という思いで、とてもあがっています。まず審査員の皆さん、選んでいただいてありがとうございます。映画祭の皆さんも、とても温かく接してくださって、まるで自分の家にいるような気持ちで過ごせました。ご招待いただいただけで光栄だと思っていたのですが、こんな素晴らしい賞をいただけるとは……。映画を作るということは、メキシコだけではなくて世界中で困難なことです。賞を受賞するということは、これからも映画製作を続けるためのエネルギーになります。本当にありがとうございました」

 

アレハンドロ・グスマン・アルバレス監督

 

監督賞

タンナ』 ベントレー・ディーン監督、マーティン・バトラー監督

共同で監督した2人の来日はならず、代わりに来日したプロデューサーのキャロライン・ジョンソンさんが挨拶に立った。

「この作品はとても小さなチームで作ったものです。監督たちはドキュメンタリー映画のバックグラウンドを持つ方々で、これが初めての劇映画になります。2人はとても気のあったコンビで、ベントレー監督はカメラを、バトラー監督は音声をそれぞれ担当しました。2人は、タンナ島の人々と7カ月間、同じものを食べ、話をし、彼らに伝わる物語を聞いた中から、世界の観客が楽しめるストーリーを育てていきました。タンナ島の一部の人々はいまも昔ながらの伝統や文化、習慣を守って生きていています。私たちは、観客の皆さんに、世界にはこういうところやこういう生活があることを知っていただきたいのです。アリガトウゴザイマス」

 

キャロライン・ジョンソン プロデューサー

 

脚本賞

アヒルからの贈り物』 オリヴィエ・ランジェ監督

オリヴィエ・ランジェ監督は来日できず、代わりに撮影監督のミネア・ポペスクさんが登壇。監督に代わって感謝の辞を述べた。

「スゴイ! 監督に代わって皆さんに感謝します。審査員の皆様、関係者の皆様、ボランティアの皆様、本当に有難うございます」

 

ミネア・ポペスク撮影監督

 

SKIPシティアワード

見栄を張る』 藤村明世監督

「つまづきそうになるたび、手を差し伸べてくれた各方面の皆さんに感謝します。それから主演の久保陽香さんとは二人三脚でやってきたと思いますし、話し合いを重ねながら映画を引っ張ってくれたプロデューサーにもお礼を言いたいです。信ずる道に向かって走り続けて行きたいと思います。ありがとうございました」

 

藤村明世監督

 

長編コンペティション部門の岡田裕国際審査委員長は、「映画を作るということは、一人の作家性だけで作るものではありません。脚本家、カメラマン、プロデューサーからスタッフ、そして俳優と100人くらいで作るもの。ですから、それぞれの人の生きている時代や社会の匂いが色濃く出てくるものなのです。国際映画祭で作品を見るということは、世界の若者や普通の人々がどう生き、どんな匂いがするのかを知ること。審査では4人の審査員が激烈な討論を繰り広げました。最終的に『タンナ』と『朝日が昇るまで』に絞られ、結局、最優秀作品賞と監督賞は同じレベルで評価しているということで決定しました。日本の作品に関して言えば、テーマが見つけにくい時代になったと言われていますが、身の回り3メートルのことを題材にした作品が多く残念でした。新しいテーマを見つけて、グランプリをとりに戻って来ていただくことを期待しています」と、日本の監督たちにエールを送って審査員長の言葉を締めくくった。

 

■短編コンペティション部門

 

最優秀作品賞

嘘をついて』 三ツ橋勇二監督

桝井省二審査委員長から「審査員のとある女優さんが“どうしてもこの監督の作品に出たい”と熱い思いを語ってくれたのが決めてとなりました。俳優が出たいというのは映画にとって最高の賛辞でした。女優さんたちが生き生きと演技し、それを適確にコンパクトに収めている。ぜひ次は長編を持って戻ってきてください」と評された三ツ橋勇二監督。「この作品は脚本を書いてくれた米内山陽子さんがいなかったらできませんでした。主演の3人は他の映画祭で主演女優賞をとりました。彼女たちの輝きが、この作品を作ってくれた。ありがとうございました」と長身を折り曲げながら語った。

 

三ツ橋勇二監督

 

奨励賞

テイク8』 上田慎一郎監督

「妻がアニメの最優秀賞を取ったので僕もなにか取らないとと思っていたのでもらえて良かったです(笑)。今回は賞をもらえて嬉しいとともに、心のどこかでグランプリではない悔しさがあります。映画祭は喜びと悔しさをもらうところ。次は最高賞と思ってがんばります」

 

 

上田慎一郎監督

 

奨励賞

夕暮れの催眠教室』 井上博貴監督

「この映画祭は若い監督を奨励する映画祭と聞いているのですが、僕はあまり若くないので、嬉しい反面ちょっと気恥ずかしいです。昨日3本の長編をここで見たのですが、それがすべて素晴らしくて、僕も志のある長編を撮って帰って来たいと思いました」

 

井上博貴監督

 

短編部門の桝井省志審査委員長は、「受賞しなかった皆さんも146本の応募の中から12本に選ばれたのですからたいしたものだと思っていいです。今年のオープニング作品を撮った熊谷まどか監督も短編部門で上映されましたが賞はとっていません。今回、賞を逃した皆さんにもチャンスがあります。皆さんが追求しているものをさらに深め、ここに帰ってきてください。一つだけ言わせていただけば、皆さんモノローグやナレーションが過剰でもったいない。映画の力を信じて、映像を使って語ってほしい。がんばってください」と総評した。

 

■アニメーションコンペティション部門

 

最優秀作品賞

こんぷれっくす×コンプレックス』 ふくだみゆき監督

「見た人は一生忘れられない映画になったと思います。テレビでは扱えないデリケートなテーマを、アニメならではのピュアな表現で、丁寧にシネマティックに描いています。またアニメを作ってほしいという期待を込めて選びました」と氷川竜介審査委員長は評した。ふくだ監督は「すごくすごく嬉しいです。24分間という短くはない時間、脇毛のことだけを言っている映画で、アニメとしてどう受け取ってもらえるだろうと心配していました。よくぞ選んでくださいました。ありがとうございます」と感謝の意を述べた。

 

ふくだみゆき監督

 

奨励賞

愛のかかと』 円香監督

「びっくりしています。大学院の修了制作として2年かけて作ってきました。音楽やプロデュースなどたくさんの人が長い時間関わってできた作品です。この作品にとっては初めての賞になります。ありがとうございました」

 

円香監督

 

奨励賞

あたしだけをみて』 見里朝希監督

「卒業制作として作ったのですが、レストランで聞こえている声とか、いろいろなところで後輩や友達に、それどころかペットのモルモットにまで手伝ってもらいました。初めての映画祭で初めての賞をいただけて嬉しいです」

 

見里朝希監督

 

氷川審査委員長は、「おそらくアニメーションというジャンルは一番デジタルの恩恵を受け、作品性が高まっているのだと思います。選ぶ基準は、今までに見たことのないものにしようということでした。新規性、チャレンジ性がある上で、新作が楽しみな3本を選びました。アニメは技法そのものが伝えたいことでもあったりします。新しい技法もどんどん取り入れてくれるだろう期待も込めて、12人全員に感謝と受賞者にお祝いを申し上げます」と総評した。

 

 


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