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特集上映「トップランナーたちの原点」

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国際コンペティション 短編部門

短編 ③ (合計80分)

スカーフぜんぶ東京のせいだ産むということ

映像ホール 7/15 (月・祝) 17:30
多目的ホール 7/19 (金) 14:00

短編 ① 短編 ② 短編 ③]

スカーフ/Scarf◊ワールド・プレミア◊

<2019年/日本/33分>

好きになったのは女の子、
好きになってくれたのは男の子。

雅は、恋い焦がれた女友だちの真広に思いを告げられず、好意を寄せてくれる匡との関係も中途半端なまま、高校卒業を迎えようとしていた。上京直前で焦った匡の思わぬ行動で、雅はようやく動き出す。

スカーフ/Scarf

監督:的場政行
出演:松山菫、守山龍之介、前田紗葉、長岡殿世、中西邦子、寺中空良、福元つくし

 

<解説>

中学時代に同級生の女の子を好きになるものの、拒絶されてしまった女子高生と、拒絶した側の女子高生、さらに彼女の性的指向もわかっていながら自分に振り向いてもらいたいと必死な男子高生の三角関係を、女子高生の象徴であるスカーフを巧みに使いながら描いた本作。監督の的場政行は、関西を中心にドラマの助監督や舞台の演出などで活躍中。スクリーンを敢えて分割して編集しているカットなど、監督の挑戦が散りばめられている。本作は、主演の松山菫が原案として協力しているが、女子高生が原案者ということもあり、多感な青春期の中でもがく若者の心情にリアリティを感じさせる。本映画祭ではワールド・プレミアで上映。

スカーフ/Scarf
スカーフ/Scarf

監督:的場政行

監督:的場政行

1978年生まれ、兵庫県淡路島出身。20代から関西で制作のTVドラマを中心に多くの映像作品に演出・演出補として参加する。最近の演出作品は、関西テレビのドラマ「大阪環状線」シリーズ(16~)、MBSドラマ特区「カカフカカ」(19)。また、俳優のワークショップや舞台演出にも積極的に取り組む。

ぜんぶ東京のせいだ/All Cause of Tokyo◊ワールド・プレミア◊

<2019年/日本/20分>

平凡なサラリーマンと謎の美少女が描く
コミカルファンタジーワールド。

夢を諦め、恋にも破れ、鬱屈とした日々を過ごす男の前に、不思議な少女が現れる。自分以外には見えない少女の存在に動揺しつつも、彼女の発する言葉は、止まっていた男の人生を動かし始めていく。

ぜんぶ東京のせいだ/All Cause of Tokyo

監督:村木雄
出演:村木雄、遠藤麗美、西條瑠美、森岡宏治、藤田健彦、生見司織

 

<解説>

ある日、突然目の前に現れた少女が、自分の気持ちを代弁し始める―。一風変わったファンタジーを監督したのは、俳優として活躍後、現在は会社員として働きながら、この映画で監督デビューを果たした村木雄。村木は『4/猫 ねこぶんのよん』(15)の一編『ホテル菜の花』や『農家のお嫁にいらっしゃい』(16)などで俳優として本映画祭にも参加しており、本作でも主演の冴えないサラリーマンを演じている。不思議な少女を演じる遠藤麗美は、10才とは思えない演技力で、主人公以外には見えないものの、物語の中心を担うという難しい役どころに挑戦している。本映画祭がワールド・プレミアでの上映となる。

ぜんぶ東京のせいだ/All Cause of Tokyo
ぜんぶ東京のせいだ/All Cause of Tokyo

監督:村木雄

監督:村木雄

脱サラ後、俳優として映画、TV、舞台に出演。主な出演作として、川村清人監督の『夜があけたら』(14)や平波亘監督の『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』(16)。本作が初監督作品となる。

産むということ/The Birth

<2019年/日本/27分>

産むべきか、それとも…。
出生前診断を巡る夫婦の葛藤と選択。

産まれてくる子どもを心待ちにしている真島夫婦。しかし、ある日の検診で、医師から子どもに障碍がある可能性を告げられる。出生前診断を勧められた夫婦は、今後のことを考え始める…。

産むということ/The Birth

監督:マキタカズオミ
出演:江原大介、久保山智夏、橋本拓也、石松太一、杉木隆幸、小西耕一、カノユースケ

 

<解説>

子どもに障碍があるかどうかを妊娠中に検査する、出生前診断を扱った本作。誰にでも起こりうる、しかし正面から語られることの少ない難しい問題に、27分という限られた時間の中で真っ向から挑んだ監督の信念に圧倒される。マキタカズオミ監督は、本映画祭では『アイノユクエ』(12)、『これからのこと』(14)に続く3度目の短編部門ノミネート。夫役を演じる江原大介は、マキタ監督の作品や舞台に多数出演しており、本作ではプロデューサーも務める。妻役の久保山智夏は、白石晃士監督「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズでの熱演が記憶に新しい。感情を抑えながらも、複雑な心境を体現した二人の演技にも注目したい。

産むということ/The Birth
産むということ/The Birth

監督:マキタカズオミ

監督:マキタカズオミ

脚本家。主な作品として、映画『思春期ごっこ』(14)、映画『スリリングな日常』(16)、TVドラマ「横溝正史時代劇・人形佐七捕物帳」(16)がある。監督作品としては『ファントム・ジェニー』(15)が韓国、中国、台湾、ベルギーで上映された。

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