2010 総括

 

コンペティション部門には、歴代最多となる85の国と地域から、長編部門・短編部門あわせて810作品ものエントリーがあり、世界中からデジタルシネマの新しい才能が集まりました。長編部門では、海外製作の9作品に日本国内で製作された3作品を加えた12作品が、短編部門では日本の映像クリエイターによる10作品がノミネートされ、映画祭期間中に各2回上映され多くの観客を集めました。

 

オープニングセレモニーの後には『幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター』が上映され、山田洋次監督による舞台挨拶では「予算の関係でできないこともあると思いますが、映画は大きなスクリーンでみんなで共有するもの。それを忘れずに」と会場に集まったノミネート監督たちに激励の言葉を贈りました。

 

 

 

 

同作品は会期中、耳や目の不自由な方も楽しめる字幕・音声ガイド付きのバリアフリー上映も行われ「みんなで映画を共有する」という山田監督の言葉に相応しい上映となりました。

 

上映に併せて、独自の切り口から映画祭のテーマに切り込んだ関連企画も開催されました。
若手クリエイター5組による企画プレゼンテーション「Dコンテンツマーケット2010」、地域発信型映画が成功するために必要な要素を検証するフォーラム「彩の国地域発信映画プロジェクト」、デジタルシネマ製作支援プログラムD-MAP2009作品『ネムリバ』の完成披露試写会、SKIPシティがオープン以来取り組んできた「映像学習プログラム」の成果を発表する「カメラクレヨン」など、SKIPシティでしか見られないラインナップで多くの人の関心を集めました。

 

※掲載の肩書きは当時のものです。


◊ page top ◊