ニュース

レポート

プレスリリース

ニュース

【デイリーニュース】vol.14 特集上映「What’s New〜飛翔する監督たち〜」真田幹也監督、ほりかわひろき、今村美乃 Q&A『ミドリムシの姫』

あの“ミドリムシ”が帰ってきた! 駐禁コメディ第2弾!!

「池袋から全国へ」と意気込む(左から)今村美乃、真田幹也監督、ほりかわひろき『ミドリムシの姫

 

真田幹也監督の最新作『ミドリムシの姫』は、2019年の本映画祭で国内コンペティション長編部門にノミネートされた『ミドリムシの夢』の続編。特集上映「What’s New~飛翔する監督たち~」の1本としてワールド・プレミア上映され、真田監督と前作に続いて出演したほりかわひろき、今村美乃が凱旋した。

 

ミドリムシと呼ばれ、ドライバーにとっては天敵でもある駐車監視員たちの悲喜劇を描く日本初の“駐禁コメディ”。舞台を新宿から池袋に移し、とある理由から駐車監視員となった幸子(河井青葉)が、仕事やさまざまなトラブルを通して自信を持ち生きる意味を見いだしていく。

 

真田監督には、前作を撮り終えた頃から続編の構想があったという。「皆で2をやりたいですねという話をしていたら、監督という立場上、いいですねと言ってしまう。言ってしまったからにはやらないわけにはいかず、でも大人数のミドリムシを出したいという発想は持っていました」と明かした。

 

ロケ地に池袋を選択した理由については、「渋谷にチャレンジするのは怖い。新宿をやったから次は池袋かなという単純な理由です」と照れながら明かす。当然、撮影許可は取っているものの人々が行きかう繁華街でのロケは苦労を伴ったようで「思ったより街がうるさい。潤沢な予算がある作品であれば歩いている人を止めることもできるが、今回はそれを逆手にとって手前を歩いていてもカメラさえ見なければ通ってもいいということにした」と工夫を凝らした。

 

主演の河井の起用については、「いろいろな作品を見ていて、『愛しのアイリーン』(18)のパチンコ店員役の制服がものすごく似合っていた。ここまでいろいろな職業になじむ女優さんはなかなかいない」と説明。共演したほりかわは、「まじめですよね。男の人しかいない中で、控室で台本を読んでいるところは話しかけづらかったので、遠くから見ていた」と話し、会場の笑いを誘った。

 

前作では地下アイドル役だった今村は、女優に成長しての登場で「大女優です」とユーモアたっぷりに挨拶。カフェで台本を読みながら電話で出演を拒むシーンだが、そのタイトルが『デスカップル』。真田監督は、「カップルが殺し合う映画です」と笑い飛ばしたが、今村は「今、初めて聞きました。どんな映画なのかなと思いながらはやっていましたけれど……」と驚いていた。

 

長編2作を完成させ、次なるステップを問われた真田監督は、自身も俳優として活動しているだけに「作品が終わって、それで終わりというのは好きじゃない。シリーズをやることで役も膨らむし、パワーアップする。駐車監視制度がAIなどでなくなるのは怖いが、制度がある限り続けていきたい」とさらなるシリーズに意欲。「5年後か10年後かは分からないが、3をやるとすれば横浜かな」と構想の一端を披露した。

 

そして「劇場公開が決まりました。10月15日から池袋のシネマ・ロサさんで上映されます」とうれしい発表。さらに、「年内には名古屋のシネマスコーレさんでも上映の予定です。池袋から全国へ向けて、どうぞ見守ってください」と期待した。

 


TOP