本年度審査員
コンペティション
審査委員長
石川慶
映画監督(日本)
ポーランド国立映画大学で演出を学ぶ。『愚行録』(17) が、ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出されたほか、新藤兼人賞銀賞、ヨコハマ映画祭新人監督賞など受賞。『蜜蜂と遠雷』(19) では、毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞優秀作品賞など受賞。2021年には、世界的なSF作家であるケン・リュウ原作の『Arcアーク』(21) を監督。『ある男』(22) は、ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門、釜山国際映画祭ではクロージングに選出され、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む最多8冠を飾るなど、国内外から大きな注目を集めた。最新作である『遠い山なみの光』(25) は、2025年カンヌ国際映画祭のある視点部門に選出されている。
審査員
水野詠子
映画プロデューサー(日本)
東京に拠点を置くローデッド・フィルムズ代表。これまでに『十年 Ten Years Japan』(18)(製作総指揮:是枝裕和)、黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』(19)、早川千絵監督『Plan 75』(22)をプロデュースし、2022年カンヌ国際映画祭カメラドール特別賞を受賞、日本のアカデミー賞正式出品作品となる。最新作である早川監督の『ルノワール』(25)は、2025年カンヌ国際映画祭のオフィシャルコンペティション部門に選出されている。現在、石川慶監督によるポーランド・日本合作映画などの企画が進行中。
クーン・デ・ローイ
ロッテルダム国際映画祭プログラマー(オランダ)
ロッテルダムを拠点とする映画プログラマーおよびキュレーター。国境や植民地的な過去が人々の生活に与え続ける影響と、それが映画の中でどのように表現され、探求されているかを主なテーマとしている。ライデン大学で、アジア研究およびメディア研究の修士号を優秀な成績で取得。2017年からはロッテルダム国際映画祭(IFFR)の短編映画選考委員を務め、2022年からは長編映画の選考委員も担当している。