7.22 (火) コンペティション

そこまで一緒に。
Together Up There

上映日時
7/22(火)10:30 映像ホール
短編① World Premiere
ともに歩く旅の果て、胸に残るのは優しい記憶と痛み―そして社会の不条理

『そこまで一緒に。』『さざなみに揺れる手』は2作品同時上映

©2025「そこまで一緒に。」関寛之

監督:関寛之
出演:五十嵐めぐみ、戸田昌宏、加藤幸司、こばやしかのん、垣澤勉、垣澤瑞貴

2025年 / 日本 / 35分

 

登山服に身を包み、かつて新婚旅行で訪れた山を目指す二人。夫婦に見えるその関係には、ある真実が隠されている。澄んだ空と山間の景色に包まれながら進む旅は、記憶と現実、愛情と責任が静かに交錯する時間となっていく。日常の延長にある介護の困難や社会制度の冷たさが、やがて一人の人間を追い詰めていく過程を、緻密な構成と静謐な演出で描き出す。終盤、交わされるせんべい一枚のやりとりが、痛切な感情を解き放つ。自主製作の短編『もしくは、』が、2021年の福井駅前短編映画祭で福井駅前賞を受賞するなど今後の活躍が期待される関寛之が脚本・監督・編集を手がけた。限られた時間と対照的に広がる風景の中で、観る者の胸に重く沈む問いを残す。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。


監督:関寛之

監督:関寛之

2019年の秋に映画の勉強がしたいと思い映画の専門学校に入学するも、半年後、コロナが蔓延し授業や卒業制作など全て頓挫する。2021年、自主製作の『もしくは、』が福井駅前短編映画祭で福井駅前賞を受賞。副賞で、2022年9月に福井市を舞台にした短編『ふ、』を製作。

メッセージ

「ほら、ミカンさ食べれ」
小学生の頃、
祖母の寝室に行くと祖母はオレンジ色の掛布団を両手で掴んで僕に差し出しました。
2024年、認知症による行方不明者の数が過去最多となり
2025年は65才以上の5人に1人が認知症になるのはご存知でしょうか?
「これ美味いんだぁ」
祖母は僕の為に布団のミカンを嬉しそうにむいています。
大人になった
僕は未だにミカンの中身がわかりません。


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