海外招待作品

テモ・レ
Temo Re

上映日時
7/21(月・祝)14:00 映像ホール
『融合する身体』『テモ・レ』は2作品同時上映 Asian Premiere
トビリシの街をスクーターで駆け巡る
テモの日常から見たジョージアの今

<ロッテルダム国際映画祭2025タイガー・ショート・コンペティション部門
最高賞タイガー・ショート・アワード受賞作品>

©anka gujabidze

監督:アンカ・グジャビゼ
出演:テモ・レフビアシュビリ、サンドロ・カランダゼ、ナタリア・ガビソニア、タマラ・チュマシビリ、ガガ・シシナシビリ、アカキ・シオリゼ、ミヘイル・アブラミシビリ

2024年 / ジョージア / 50分

 

貧困にあえぐトビリシで暮らす、不運な男・テモ。俳優で食べていけない彼は、宅配業で生計を立てている。スクーターで一日100キロ以上を走りながら、街を巡り、さまざまな人々と出会う。都市をさまよう彼の前に現れるのは、過去に取り憑かれた社会の歪んだ断片たち。モノクロームの静止画と詩的な語りが交差し、ジョージアにおける都市の荒廃、政治への絶望、静かに崩れゆく夢を描き出す野心作。テモ・レフビアシュビリの小説「Courier’s Tales」を原作とし、本人が主演を務める。監督は、写真家として活動してきたアンカ・グジャビゼ。初の映画作品である本作が、ロッテルダム国際映画祭2025タイガー・ショート・コンペティション部門で最高賞にあたるタイガー・ショート・アワードを受賞し、国際的な注目を集めている。


監督:アンカ・グジャビゼ

監督:アンカ・グジャビゼ

1987年生まれ。ジョージア・トビリシを拠点に、ヴィジュアル・アーティスト、映像作家として活動する。写真をバックグラウンドに持ち、静止画と映像、ドキュメンタリーと幻想の間を行き来する作品を手がける。ベルギー王立芸術アカデミーで写真の修士号を、トビリシの演劇映画大学でアニメーションの学士号を取得。10年以上に渡り、ドキュメンタリー、コンセプチュアル、ポートレート写真を中心に活動。近年は映画制作へと活動の軸を移している。

メッセージ

本作は、私の初の映画であり、静けさとモノクロ写真、崩れゆく都市の不穏なリズムから紡がれた物語です。憧れ続けた映画制作への道へ転身した私は「映像が呼吸し時間が引き伸ばされるような映画」を作りたいと願いました。予算がなくとも仕事への深い愛情と友人たちの連帯によって生まれました本作は私にとって最も愛おしい作品のひとつであり続けます。無常・静寂・影の美しさが、長く私に影響を与えてきた日本で、本作を届けられることを、心より光栄に思います。


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