7.22 (火) コンペティション
東京の青稞酒(せいかしゅ)
Seeking
- 上映日時
- 7/22(火)14:00 映像ホール
World Premiere
なぜ父は一人日本へ旅立ったのか
写真を手に父の足跡を拾い集める
©ヨウウアン
監督:楊宇安
出演:格桑梅朵、モリタモリオ、海老沢加奈子、小林伸行
2025年 / 日本 / 76分
西暦1900年頃、仏教の原典を求めて当時厳重な鎖国をしていたチベットに入国し、
困難を乗り越え帰国を果たした日本人僧侶、川口慧海。その足跡を辿り、チベットの家庭を捨て日本に渡った父を探しに来たゾマ。父が残した写真や手紙を頼りに探すが、すでに亡くなっていることを知る。ゾマの宿泊先の主人・小林は、病を患って亡くなった父を思い、祈るように音を録り続ける日々を送っていた。小林はゾマにも父が使っていた小型の録音機を渡す。
東京の街を歩き、自分の父が残した写真の場所を訪ね、音を拾い集めるゾマ。二人は音を通して互いに癒され、心の安寧を確信する。
壮大なチベットの山々や寺院などを背景に、スケール感のある作品に仕上がっている。
本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:楊宇安
中国上海出身、武蔵野美術大学を卒業。現在、日本を拠点に活動をしている。
留学経験をもとに、アイデンティティや異文化交流をテーマに作品を制作している。
第一作目の『映画の夢』(23)は第26回京都国際学生映画祭でグランプリを受賞。
メッセージ
『東京の青稞酒』は私の卒業制作であり、自分自身を初めて「監督」として認められた作品でもあります。日本での留学生活を通して感じた心の変化、成長や家族との関係などを自分なりの形でこの作品に込めました。この作品が大好きです。