7.22 (火) コンペティション

さざなみに揺れる手
Swaying Hand

上映日時
7/22(火)10:30 映像ホール
短編① World Premiere
13年ぶりに始まった母娘の暮らし
再び始まる静かな暮らしに揺れる赦しと再生の物語

『そこまで一緒に。』『さざなみに揺れる手』は2作品同時上映

©2024 川上 栄輝

監督:川上栄輝
出演:詩歩、小沢まゆ、雨宮球太、山口統生、結城さなえ、いながわかおり

2025年 / 日本 / 54分

 

13年前に殺人事件を起こし服役していた母・葉子と、その間を施設で過ごした娘・朱莉。葉子の出所後、二人は朱莉の住む静かな港町で13年ぶりの「家族生活」を始める。かつての時間を埋めるように、ぎこちなくも少しずつ心を通わせていく母娘。罪と向き合いながら再び母になろうとする葉子と、混じり合う憎しみと愛情の間で揺れる朱莉の姿が、丁寧に描かれていく。日常の断片を積み重ねる演出と、静かな佇まいの中に感情を宿す演技が内面の揺らぎを浮かび上がらせ、終盤の港町の風景とともに深い余韻を残す。脚本・演出ともに誠実なまなざしに貫かれた本作は、ENBUゼミナールで映画制作を学んだ川上栄輝監督の意欲作で、現代における「赦し」と「再生」の一端を描いた中長編ドラマ。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。


監督:川上栄輝

監督:川上栄輝

大学卒業後、障がい者グループホームに3年勤めた後、映画制作を志すようになり、映画館でアルバイトとして勤務する。そこで出会った同僚の映画制作を手伝ったことをきっかけに、本格的に映画制作に励むようになる。ENBUゼミナール2023年度映画監督コースに入学後、『綻びランドリーデイズ』と『さざなみに揺れる手』の2作を監督する。現在はアルバイトを続けながら、撮影現場補助や脚本執筆に励んでいる。

メッセージ

『さざなみに揺れる手』監督の川上栄輝です。
沢山の思いと願いを込めた作品が、こうして皆さんに届くことが本当に嬉しいです。
限られた時間と人数で、最大限できることをやりました。
「優しく生きる」が僕の人生のテーマで、自分の創作を通して様々な「優しさ」を追求していきたいと思っています。
まずはその第一歩目の今作、自由に受け取っていただければと思います。


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