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南スーダンの闇と光/Hearts and Bones ◊ ジャパン・プレミア◊

<2019年 / オーストラリア / 111分>

戦争写真家と南スーダン難民の二人の男。
ある真実が、彼らの間に芽生える友情に影を落としてゆく…。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える戦場カメラマンのダンは、パートナーの妊娠のニュースを素直に喜ぶことができず、父となることへの不安に苛まれていた。そんなある日、南スーダンからの難民セバスチャンが自宅を訪ねてきて、まもなく開催される写真展から南スーダンの虐殺を捉えた写真を外すべきだとダンに迫る。

南スーダンの闇と光/Hearts and Bones

©2019 Hearts and Bones Films Pty Ltd, Spectrum Films Pty Ltd, Lemac Films (Australia) Pty Ltd, Create NSW and Screen Australia

監督:ベン・ローレンス
出演:ヒューゴ・ウィーヴィング、アンドリュー・ルリ、ヘイリー・マケルヒニー、ボルード・ワトソン

 

今年は戦場カメラマンを主人公とする作品が2本並んだ。ドラマとドキュメンタリーというジャンルの異なる2作品を見比べることで、映画の多様性も感じられるのではないだろうかと思う。こちらの作品は、戦争と対峙する立場の二人が育む友情を中心に据えており、良質のヒューマンドラマとして第44回トロント国際映画祭や第24回釜山国際映画祭で好評を博した。監督のベン・ローレンスは多くのドキュメンタリーを手掛けており、長編デビュー作となった『Ghosthunter』(18)は、世界中のドキュメンタリー映画祭で上映された。また、写真家としてもアメリカやイギリスの賞を受賞している。主演のヒューゴ・ウィーヴィングは、『マトリックス』シリーズのエージェント・スミス、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのエルロンドとして日本でも広く知られているが、自国の作品にも出演を続けているオーストラリアを代表する俳優である。

南スーダンの闇と光/Hearts and Bones
南スーダンの闇と光/Hearts and Bones

監督:ベン・ローレンス

監督:ベン・ローレンス

監督、写真家として国際的な受賞歴を持つ。監督した短編映画はエディンバラ、クレルモン=フェラン、ロサンゼルス、サンジオ、サンパウロなどの映画祭で上映された。一方、彼の写真はニューヨークの国際写真賞、オーストラリアの全国ポートレート写真賞、ヘッド・オン・ポートレート写真祭、そしてロンドンのフォトジャーナリズムのスパイダー賞で好評を博している。また、2018年に発表し、高い評価を受けた長編デビュー作『Ghosthunter』は、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭の栄誉あるイルミネート賞にノミネートされた。この作品はAACTAアワードの最優秀ドキュメンタリー作品賞にもノミネートされ、シドニー映画祭では最優秀国内ドキュメンタリー賞を受賞している。

メッセージ

有名なものやあまり知られていないものなど、様々な戦場写真を見ているなかで、シドニーの展覧会で1枚の写真を見つけました。それはとても恐ろしい表情をする男のクローズアップ写真でした。それを見てから、頭の中にたくさんの疑問が浮かびました。写真家は誰だろうか?その男とはどのぐらい離れていたのだろうか?そして、写真家はどの程度危険な状況だったのだろうか?そういう物語と写真、そしてそのひらめきがきっかけで、私はこの映画のストーリーを書き始めました。


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