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願い/Hope ◊ アジアン・プレミア◊

<2019年 / ノルウェー、スウェーデン / 125分>

幸せなはずのクリスマスは、突然の末期ガン告知で消えた…。
北欧の実力派俳優競演による大人のドラマ。

6人の子どもに囲まれて暮らすアンニャとトーマスの関係は、長い年月の中で互いに独立し、成熟したものとなっていた。そんな中、振付を務めたダンスのツアーが成功を収め自宅へと戻ったアンニャは、クリスマス前日、末期の脳腫瘍の診断を受ける。二人は突然、それまで直視してこなかった「関係の脆さ」という現実に直面する。

願い/Hope

©Manuel Claro

監督:マリア・セーダル
出演:アンドレア・ブライン・フーヴィグ、ステラン・スカルスガルド

 

クリスマス・イブ前日から年が明けた2日までの11日間。事実婚の夫婦が向き合う試練とその先にある希望を、マリア・セーダル監督が自身の体験を元に精緻に描いた本作。2019年のトロント国際映画祭でプレミアされ、2020年のベルリン国際映画祭でも上映されるなど、世界中で高い評価を受けている。セーダル監督は、2010年の長編デビュー作『Limbo』でノルウェーのアカデミー賞に当たるアマンダ賞を席巻するが、2012年に末期ガンを告知され、復帰を果たした本作は実に9年ぶりの監督第2作となった。主演のアンドレア・ブライン・フーヴィグは、演劇、映画、TVで幅広く活躍するほか、歌手としてスタンダード・アルバムも出すなど多才な有名女優。そして、夫トーマスを演じるのは、ヨーロッパのみならずハリウッド映画にも数多く出演する、スウェーデンを代表する俳優ステラン・スカルスガルド。二人の名演だけでも必見に値する。本映画祭の上映はアジアン・プレミアとなる。

願い/Hope
願い/Hope

監督:マリア・セーダル

監督:マリア・セーダル

1993年デンマーク国立映画学校を卒業。遡ること1989年には、初短編映画の『Life Is Hard and Then You Die』を制作している。長編デビュー作となった『Limbo』(10)では脚本も手掛けており、この作品は2010年のノルウェー国際映画祭でオープニング作品として上映され、アマンダ賞では10部門でノミネート、五つの賞を受賞している。

メッセージ

2012年に末期ガンを告知された時、映画作りを続けていく考えは一瞬で消えました。2年後、生きてはいても、厳しい治療により衰弱している状況の中で、国際的な長編映画を撮る誘いを受けました。当時は大きな映画に挑戦するにはまだ充分な状態ではありませんでしたが、私の中に眠っていた、物語を伝えたいという意識が蘇りました。その結果、自分の意志に反して、今までで最も自叙伝的な作品を書くことになりました。


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