7.23 (水) コンペティション
お笑えない芸人
Chuckle Chuckle
- 上映日時
- 7/23(水)14:00 映像ホール
夢をあきらめかけた男の前に現れた”理想の自分”との奇妙な生活
©映画「お笑えない芸人」製作
監督:西田祐香
出演:吉野真生、村山暁、北野七海、松原康成(5月のアザラシ)、ケースケ(5月のアザラシ)
2025年 / 日本 / 76分
芸人を目指す佐原は、相方の瀬戸口と「激甘酢豚」というコンビで活動してきたが、ある出来事をきっかけにコンビは解散。夢半ばで立ち止まった佐原の前に、ある日突然“芸人として爆発的に売れた理想の自分”が現れる。分身は成功のノウハウを語り、佐原の人生に介入し始めるが…。関西弁での軽快なやりとりとテンポの良い展開が心地よく、夢と現実、理想と本音の狭間でもがく姿が、ユーモアと切実さを交えて描かれる。吉野真生が佐原の二役を見事に演じ分けており、巧みな演出と技術がそれを支えている。京都芸術大学映画学科の卒業制作である本作は、西田祐香監督の初長編作品にして、「なりたかった自分」との対話を描いた意欲作。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:西田祐香
2002年京都府生まれ。京都芸術大学映画学科出身。大学1〜2年次にかけて制作した短編映画『からまり気になる殻鞠くん』(22)で初監督を務める。その後は、主にシナリオについて学び、4年次に映画『お笑えない芸人』 (25)で初の長編作品を手掛けた。
メッセージ
弱い人、というのは存在しないと思います。世の中が強すぎるだけです。それでも毎日を生きて、どうしても離れてくれない理想の自分と共に歩んでいる人にこの映画を届けたい。その一心で制作していました。学生最後の年に、とっても大切な仲間と作り上げた作品をこうして届けることができること、大変光栄に思います。やっぱり映画制作は楽しいです!