国際コンペティション

あなたを探し求めて
Is There Anybody Out There?

上映日時
7/16(日)17:00 多目的ホール
7/19(水)10:30 映像ホール
配信日時
7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
Asian Premiere

本作は作品権利上の都合により、オンラインでの視聴回数には制限があります。映画祭期間中であっても、再生回数が300回に達した時点で配信終了となります。予めご了承ください。

私と同じ障害がある人はどこにいるの?
心震わす感動のセルフ・ドキュメンタリー。

極めて稀な障害のある映画監督のエラ・グレンディニングは、障害者差別が蔓延るこの社会で、自分自身をさらに愛するには何が必要かを知るため、SNSを通じて世界中から自分と同じ障害がある人を探し始める。

©David Myers

監督:エラ・グレンディニング

2023年 / イギリス / 87分

 

世界のどこかにいる、自分と同じ障害がある誰かを探す6年間にも及ぶ長い旅路を描いた本作は、今年のサンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー・コンペティション部門にノミネートされた。障害、出産、医療、友情、紀行……どれかひとつでもドキュメンタリーの題材となる様々な要素が87分に凝縮され、まさに人間ドキュメンタリーと呼ぶにふさわしい感動叙事詩となっている。中でも、シングルマザーとして彼女を育て上げた母の強さ、夫婦の揺るぎない愛、そして、同じく障害のあるベストフレンドとの深い絆には、多くの観客が涙を誘われるだろう。自身の怒りも喜びも、全てをカメラに収めた監督のエラ・グレンディニングは、これまでジャンルを問わず映像制作を続け、俳優としても映画やTV作品に出演している。2020年には期待の監督としてスクリーン・インターナショナル誌の「Stars of Tomorrow 2020」にも選ばれた。


監督:エラ・グレンディニング

©David Myers

監督:エラ・グレンディニング

障害者の物語を専門とする脚本家、映画監督。ドキュメンタリーとフィクションの両方で制作を続け、Film4、英国映画協会(BFI)、英国アーツカウンシル、Screen South、ナショナル・パラリンピック・ヘリテージ・トラストの支援を受けて短編映画を制作、脚本と監督を手掛けている。初の長編映画となる本作を完成させた。現在、BFI制作でジャニーン・マーモットのプロデュースによる、障害者を主人公にした歴史ドラマを企画中である。現在ポストプロダクション中の短編コメディドラマ『Pyramid of Disunion』ではジェシ・ガッチとの共同監督のほか、脚本と主演も務めた。同作はFilm4制作でジャスティン・エドガーがプロデュースした。2018年から22年までBFIの障害者スクリーンアドバイザリーグループのメンバー。スクリーン・インターナショナル誌「Stars of Tomorrow 2020」の一人に選ばれた。

メッセージ

できるだけ多くの観客に本作を届けたいと思っています。障害者の人間性を描く作品です。障害のない観客が、障害のある者に対する考え方や接し方を問い直し、結果的に障害者差別思考が減ることを願い、怒りや悲しみを抱えた障害者の光明となるような作品になればと思っています。ただ、本作は障害の有無に関わらず、疎外感を抱いたことのあるすべての人のための作品です。障害者差別を非難するだけでなく、障害者コミュニティの団結力と、あらゆる多様性を有する人間力を讃える作品なのです。障害者の人間関係や誇りを描く本作は、障害者コミュニティとその仲間たちへのラブレターです。皆さんの価値観を変える作品になることを期待しています。


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