国内コンペティション 長編部門

ヒエロファニー
Hierophanie

上映日時
7/18(火)11:00 多目的ホール
7/22(土)13:10 映像ホール
配信日時
7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
World Premiere
あなたの心を救うのはカウンセラーか、それとも神か?
救済の本質を問う哲学系ホラー。

臨床心理士の詩織は娘の死をきっかけにクリニックを退職し、図書館で無料相談を始める。ある日、神父の長谷川に、問題を抱えた信徒の辻村に会ってほしいと頼まれる。詩織は辻村に会いに教会へと向かうのだが…。

©elePHANTMoon

監督:マキタカズオミ
出演:伊勢佳世、古屋隆太、鄭亜美、工藤孝生、波多野伶奈、橋本拓也、朝香賢徹

2023年 / 日本 / 70分

 

ある母娘のごく普通の日常から始まる本作は、静かに、とても静かに、常軌を逸していく。それぞれのキャラクターの混乱と苦痛が極限に達するとき、ある登場人物に現れる「何か」を、驚きを持ってご覧いただきたい。マキタカズオミ監督は、本映画祭には2013年に『アイノユクエ』、2015年に『これからのこと』、そして2019年に『産むということ』と3回短編がノミネートされているが、初長編作品で本映画祭に凱旋となる。数々の映画や舞台作品の脚本家としても活躍しているように、丁寧なキャラクター造形が光る。また、教会の変化する色彩、カメラがパンすることで見える幽霊など、これまでに多くの短編作品を制作してきたマキタ監督ならではの細やかな映像描写も見逃せない。主演の伊勢佳世は俳優座に入団後、イキウメに参加、古屋隆太も青年団に所属するなど、二人ともに豊富な舞台の経験を持ち、複雑な詩織と長谷川のキャラクターをそれぞれ完全に自分のものとしている。


監督:マキタカズオミ

監督:マキタカズオミ

演劇ユニット「elePHANTMoon」を主宰する。脚本家として、『成れの果て』(21)、『日曜日とマーメイド』(22)などを執筆する。また、ディレクターとして、「ほんとにあった!呪いのビデオ」や心霊番組の演出を担当している。

メッセージ

世の中には道理では説明がつかない不思議なことがあって、それを怪異ととるか、奇跡ととるかは人それぞれだと思います。でも、それよりももっと、人の手には負えないことが起きたら、怪異だの奇跡だのと言っていられるのでしょうか。そんなことを考えながら作りました。


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