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とおいらいめい
Distant Thunder

上映日時
7/17(日)17:30 映像ホール
7/21(木)10:30 多目的ホール
配信日時
7/21(木)10:00 ~ 7/27(水)23:00
互いに踏み込めず、すれ違う三姉妹は、
世界の終わりを前に、本当の家族になれるのか?

彗星の衝突により人類の滅亡が数カ月後に迫った2020年。小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じて家出したことがある長女・絢音と次女・花音、その後生まれた異母妹の音は、初めて3人で生活することになる。

©ルネシネマ

監督:大橋隆行
出演:髙石あかり、吹越ともみ、田中美晴、ミネオショウ、大須みづほ、藤田健彦、しゅはまはるみ

2022年 / 日本 / 150分

 

未完全な家族を描くドラマと、世界の終焉というSF設定が見事に融和した作品。この濃密な映画の至福に浸る2時間半は、是非劇場で体験してもらいたい。三姉妹というのは映画でも文学でも繰り返し題材とされてきたが、本作が持つ耽美でクラシカルな佇まいにも、その影響は見て取れる。そして、三姉妹を演じた髙石あかり、吹越ともみ、田中美晴は、それぞれの役柄にピタリとはまり、まさに映画に溶け込んでいて、3人のキャスティングによって本作は傑作になったと言っても過言ではないだろう。監督は、やはりSF設定が光る『押し入れ女の幸福』(13)で、2014年の本映画祭短編コンペティション部門最優秀作品賞を受賞した大橋隆行。長編でも、細部にまでこだわる演出の力を存分に見せつけている。また、瀬戸内の美しい映像は、監督作『あらののはて』が2020年の本映画祭国内コンペティション長編部門で上映された長谷川朋史の撮影による点も注目される。


監督:大橋隆行

監督:大橋隆行

1984年7月22日生まれ、神奈川県出身。2013年に製作した短編映画『押し入れ女の幸福』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014の短編部門グランプリを受賞したほか、国内映画祭にて多数入賞を果たす。2018年には池袋シネマ・ロサにて2週に渡り監督作『さくらになる』(17)ほかを公開。ロケーションとSF的世界観に強いこだわりを持ち、“美しい自然”と“小さな人間”を対比して描くことを得意とする。

メッセージ

離れたり、ぶつかったりしながら少しずつ家族になっていく三姉妹。演じてくれた3人の個性が作品を脚本以上に豊かなものにしてくれたと思います。製作がスタートした時には想像もしていなかった「世界の終わり」のような光景を目にする日々が続いていますが、本作で流れる時間はその状況とは裏腹に、穏やかでゆったりしたものになっています。三姉妹が過ごす時間と瀬戸内海の美しい景色を堪能してもらえたら嬉しいです。


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