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しかし、それは起きた。
But It Did Happen

上映日時
7/18(月・祝)10:30 多目的ホール
7/22(金)14:20 映像ホール
配信日時
7/21(木)10:00 ~ 7/27(水)23:00
短編①
彼女は何を感じ、何を思うのか。
そぎ落とされた表現が際立たせる、心奥の葛藤。

教師は三つの問題を抱えていた。ひとつは部屋から出てこなくなった自分の子ども。もうひとつは、学校の屋上から飛び降り自殺をした子ども。そしてその子どもが、自分が担任をしているクラスの生徒だということ。

©吹田祐一

監督:吹田祐一
出演:巽よしこ、外山弥生、櫻井香純、池田英、ししくら暁子

2022年 / 日本 / 15分

 

15分という短い時間の中で台詞や説明を最小限に留めながら、ラストショットまで緊張感を途切れさせない本作。表出させない心の内を浮かび上がらせるミニマルな場面展開と、BGMもほとんど使われない中で唯一流れるショパンの「別れの曲」の美しい旋律が、作品に一層の奥行きを与えている。吹田祐一監督は、第23回サンパウロ国際短編映画祭や第43回タンペレ映画祭で上映された『美しき日本の朝』(11)、第43回ロッテルダム国際映画祭で上映された『彼女が死ぬと決めた日』(13)など、手掛けた短編がこれまで多数の映画祭に選出されている俊英。彼女たちに一体何があったのか。どうして起こったのか。主演の巽よしこをはじめとする、5人の登場人物の微かな表情の変化や身体の動きにも意識を向けながらご覧いただきたい。


監督:吹田祐一

監督:吹田祐一

1985年、香川県生まれ。専門学校東京ビジュアルアーツ在学中より、山田洋次監督作品に撮影助手として参加し、映画製作を学ぶ。7本目の短編『美しき日本の朝』(11)がサンパウロ、タンペレ、ウプサラなどの国際短編映画祭、9本目の短編『彼女が死ぬと決めた日』(13)が第43回ロッテルダム国際映画祭で上映される。2015年にはベルリン国際映画祭が主催する若手映画作家育成事業「ベルリナーレ・タレンツ 2015」に選出された。

メッセージ

映画を作ることにおいて、いかにセリフや説明的な描写を使わずに、問題そのものを映画として描くかということに挑戦してきました。本作も、主人公の女性が抱える三つの問題を細かに描写することで、観た人が想像し、自分だったらどう折り合いをつけるか、と考えてもらえるような、不親切な映画が作れたのでは、と思います。


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