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UTAMA~私たちの家~
Utama

上映日時
7/19(火)17:00 多目的ホール
7/23(土)14:20 映像ホール
配信日時
7/21(木)10:00 ~ 7/27(水)23:00
命が終わりを迎えるその日まで、
私たちはこの地で生き続けてゆかなければならない…。

ボリビアの高地にある小さな村では、ケチュア族の老夫婦ビルヒニオとシサが何年もの間、ラマと共に穏やかな日常を送っていた。そんな折、村は未曾有の干ばつに見舞われ、二人の平和な生活にも危機が訪れる。

©AlmaFilms

監督:アレハンドロ・ロアイサ・グリシ
出演:ホセ・カルシナ、サントス・ロケ、ルイサ・キスペ

2022年 / ボリビア、ウルグアイ、フランス / 87分

 

標高4,000メートルを超える土地もある、ボリビアの広大な高原。干ばつに見舞われ、ひび割れた大地の映像だけでも、この土地で生きることの過酷さが伝わってくる。また、国の正式名「ボリビア多民族国」が示すとおり、言語も異なる先住民たちが、今でも自身のルーツに従って生活していることも、作品から感じ取ることができる。今年のサンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック部門でグランプリに当たる審査員賞を受賞した本作は、ボリビア生まれのアレハンドロ・ロアイサ・グリシの長編デビュー作。撮影監督としていくつかの作品に関わってきた彼が自ら脚本も書いている。その卓越した脚本と監督の才能に、東京国際映画祭のグランプリ『ウィスキー』(04)の撮影監督バルバラ・アルバレス、編集として『MONOS 猿と呼ばれし者たち』(19)のプロデューサーであるフェルナンド・エプスタインなど、南米のベテランスタッフたちが集結している点も特筆に値する。


監督:アレハンドロ・ロアイサ・グリシ

監督:アレハンドロ・ロアイサ・グリシ

1985年生まれ、ボリビア出身の映画監督。スチルカメラマンとして表現者としてのキャリアを始め、撮影監督として映画界に入った。映像を通して語られる物語に魅力を感じ、本作の準備段階で脚本と演出に挑戦することを決め、監督デビューを果たした。

メッセージ

私が生まれ育ったボリビアのラパスは、地理的に近いアルティプラノからアイマラ族の移民を長く受け入れてきました。私たちの街、信念、生き方は、スペインとアイマラの文化が共存することによって、強く特徴づけられてきたのです。しかし、このような歴史があるにも関わらず、気候変動の最初の深刻な被害者がわずか数キロ先にいることを認識している市民はほとんどいません。気候変動がもたらす被害を理解するには、私たちの身近で、今も辺境の地に暮らし、自分たちの生活様式が失われる苦しみに直面している人々の視点から物語を語ることが不可欠だと、私は考えています。そうすることで自分たちの生活が引き起こす副次的被害に思いを巡らし、ラパス(そして同じような状況下にある都市)に暮らす者の役割を見つめ直すことができるのです。


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